オタク感情日記

_4649tanomu

ラヴ・エボル/美風藍 - 使者の覚悟

ここ最近、毎日ラヴ・エボルを聴いては空(くう)を仰いで涙を流しているオタクです。

2021年3月10日に発売されたうたの☆プリンスさまっ♪アイドルソング美風  藍に収録されている美風藍さんのソロ曲です。発売当初も聴いてはいたけど…発売から1年越しに、本当の意味での祝福が現在のわたしに届いた気がします。

感情が言葉で上書きされることに迷いもありましたが、この気持ちを残しておきたいと思ったので記事にします。所詮他担新参者オタクの極私的感情自分語りなので苦手なオタクは逃げて…さぁ、走って!

 

ここ最近のわたしは、仕事が忙しく、あまり外出もできず、生活も乱れ、肌も荒れ、こんな時に限って嫌なことが続き…人間の形をやっとで保っている。暗いニュースばかりが目について…「その人の生き方は人相に出る」という手垢だらけの言葉を思い出しては、鏡に映る自分を見るたびに嫌気がさしていました。あぁ…浴びたい…"光"を…

そんな時、なんとか仕事を終わらせ滑り込んだSSS再演千秋楽のライブビューイング。彼らの表情がよく見えて、中でも美風藍さんの表情に射抜かれました。美しい風が吹く夜明けの色は、藍色なのだと教えてくれました。雪を見て桜を思う、冷たさにぬくもりを見いだす彼の美しさをちゃんと見られた気がします。

そしてライブビューイング観賞後、美風藍さんをもっと知りたくなって、なんとなく再生したラヴ・エボルに、またもや射抜かれてしまいました。胸から音がする。あぁ…今か、今だ…今届きました…美風藍さん…と電車の吊革に縋る。我輩はちょろいオタクなり…

 

美風藍さんはこれまでに、どれだけの美しいものに出会いましたか?どれだけの思考を巡らせましたか?その美しいものの中に、ステージに向かって振ったわたしのペンライトの光が入っているのなら、とても嬉しく思います。そしてその美しい体験の数々は、人相ではなくあなたの魂そのものへと投資されるのでしょう。

誰よりも人間の魂を持つことができるあなたには、時間が経過していくことは残酷なことなのかもしれません。わたしたちにとっての死神の存在が、あなたにとっては憧れの存在であるのかもしれません。

けれど、有機物に乗ったわたしたちの魂では到達し得ない答えを、無機の乗り物に乗った魂は、その答えへ到達できる唯一の使者なのだと思います。その無機の体と婚約を交わした覚悟の歌がラヴ・エボルなのだと今になってちゃんと理解りました。もうそんなこととっくにあなたはやっていたのかもしれないけれど、アイドルとして当然のように歌で表明してくれたことにとても心が震えました。

先日、公園で鳩の群れを見ました。鳩がそれぞれ動くたび、影の形が変わるのです。それをぼんやりと眺めながら有機物による偶然性が生み出すコンポジションが美しいと思いました。それと同じように、無機物による必然性が生み出すコンポジションもまた、どうしようもなく美しいのだと感じます。

あなたにとって残酷なのかもしれない時間の流れに抗うのではなく乗る賢さ、その先に夢を見い出している強気な姿勢は、わたしの背中を押してくれました。どうしても微熱にしかなれないハートがきゅんと音を立てたかもしれない事実が、こんなにも嬉しい日が来るとは思いませんでした。止まる針が動いてしまいそうになるくらいのアイが起こす奇跡を、新参者ながらこの先も見守らせて欲しい。そう思っています。

「ラヴ・エボル=(イコール)?」の歌詞が、わたしには「ラヴ・エボルへ行こう」に聞こえます。先の未来を待ち遠しく思うことは希望そのものです。希望をくれるこの曲は、わたしにとって正真正銘のアイドルソングのひとつとなりました。離れていても手を繋いでいてくれてありがとう。

暗い膜に包まれた今を打破し、未来に目を細めたい。奇跡の起こる瞬間へどうか連れて行って欲しいという、祈りにも似た気持ちに、この曲が強く優しく寄り添ってくれています。

だからこそ現在のわたしにとって、この曲がこんなにも祝福をもたらしてくれているのだと思います。

こんなボクもまだ知らない未来の虹の向こうを一緒に見られますように。