オタク感情日記

_4649tanomu

青い炎、君のたましい

 

「お前だけの騎士だと今も胸に秘めて」

その歌を再び聴いた時、全細胞が飛び起きた。ガバッと一斉に、一瞬にして飛び起きた。

そのあとに続く音と歌を聴いたら、全細胞が飛び起きたところに、次はぶわっと風が吹いた。その時布団の中にいたから、実際に風が吹いたわけじゃないんだけれど。

青い風の渦がからだを突き抜けて行くような、でも包まれているような…そんな不思議な感覚に陥って、気づいたら泣いてた。

 

わたしとうたプリの出会いはマジラブキングダムで、入国したばかりの頃発売されていたのがHOLY KNIGHTだった。ソロベストアルバム、へぇーそんなのあるんだ。くらいのもので、聴いてみた時も、ふぅ〜ん、こんな曲なのかあ。歌うまいな〜。って思って終わった。

しかしそれから徐々に、アニメやイベント、プリツイ、過去のインタビュー…様々な形で彼の過去に触れるたび、今の聖川さんを見つめるたび、わたしの中の聖川真斗の輪郭が濃くなっていった。

 

 

今年の8月のこと。

もう1回聴いてみよう、と思って、夜だった。布団の中、iPhoneとわたしだけの空間。イヤホンを耳にぎゅっと押し込んで、再生ボタンをタップした。

びっっっくりした。すごかった。

うちふるえた。武者震いが止まんねぇ。

初めて聴いた時と全然違う。味変しすぎだろ!

ふぅ〜ん、って思ってたのに、全細胞が一斉に一瞬にして飛び起きた。ふぅ〜ん、って思ってたのに、ぶわっと風が吹いた。ふぅ〜ん、って思ってたのに、気づいたら泣いてた。

だって、だって、こんなの…こんなの…愛でしかないじゃんか〜。・°°・(>_<)・°°・。(語彙力…)

 

「お前だけの騎士でいたい」

変わらぬ毎日を送っていた少年が、変われたこと。

「お前だけの騎士だと今も胸に秘めて」

そしてその日から今日まで、変わらずにいてくれたこと。

変わることには強さが必要で、変わらないでいることにも強さは必要だ。そして、強さには愛が必要だと思う。

わたしが勝手に思っていることなんだけど、変わらぬ毎日を送っていた少年が、変われたこと。それは、彼が彼自身に向けた愛の割合が多い気がしている。(きっかけはわたし達だけど)変わりたい、と強く願っていた自分自身のために。

けれど、変わらずにいてくれる愛は、わたし達に向けられている。

聖川さんが過去にむかえた誕生日で言ってた。

「誕生日は自分を育ててくれた人々に感謝をすべき日なのだと、俺は思う。‬‪この世に生を受けてから、沢山の愛を与えてもらい、今日と言う日を迎えることができた。‬」

この人はたくさんの愛を与えてきてもらったことを、早くからちゃんと分かってる。此処までの道はけして一人じゃないって、ちゃんと分かってる。愛を知らない人は誰かに愛を向けることはできないから。

 

その愛を、変わらない強さに変えて。

その強さを持つ心は、静かに燃える炎のようだ。

その強さを貫く覚悟は、雪のよう純白く、眩しい。

そしてその強さは、たくさんの愛の上に成り立っている。

青い消えない炎。君の強いたましい。

 

聖川さん

その強さを築く愛のいちぶに、わたしはちゃんとなれているだろうか。

わたしは大事に君を愛せてる?

君が好きだと上手に言えてる?

愛をもらうたび、この気持ちをどうやって返していけばいいか、いつも考えるよ。


新規のわたしは、まだ知らないことのほうがずっとずっと多い。これからも、知らない過去にたくさん出会うと思う。その度に今のあなたを見つめるまなざしが色濃くなっていくんだろうな。(超うれしい!)そして何度でも何度でも何度でも、この出会いに感謝するよ。

 

あなたが生まれてきてくれてよかった。

あの夏、あなたに出会えてよかった。

あなたにとってHappyなミライが続くことを、心から祈っているよ。

 

お誕生日、おめでとう。

 

 

 

 

 

ちなみに、みんなは聖川さんに何あげたい?

わたしは5本指ソックス!

マジLOVEキングダム

 

先日、後輩とご飯を食べていたら「映画館でコンサートが見れる」と言われた。


…どういうこと?

 


詳しく聞くと、歌って踊ってMCして、ストーリーは無く、全編ライブだけの映画があるらしい。

うたプリはカラオケで誰かが必ずマジLOVE1000%を歌うので、存在だけは知っていた。それ以外はキャラの名前もストーリーも曲も全く知らない。


私は数年前までガチガチのジャニオタだった。

「Jオタなら絶対に楽しめる、あそこは映画館じゃない、東京ドームだ」と言われ、興味本位でそのまま一緒にレイトショーを観に行った。(Jオタは現場が大好き)

 

 

…これが終わりの始まりだった。

 


慣れた手つきでチケットを買う後輩ちゃん。チケットを受け取り、シアタールームに入るとみんな同じようなトートバッグを持ち、ぬいぐるみを持っている人もチラホラいる。…映画?だよな…?!!座席に着いて周りを見ていると、みんなペンライトを何本も出したり、デカい指輪をしたり、各々準備を始めていてこれから何かが始まる空気に満ちていた。

 

「今から何が始まるの…?私はどこに足を踏み入れてしまったの…?」なんだか不安になってきた。

周りのオタクはみんなペンライトを付け始める。シアタールームに出没したペンライトの海の中、「なんだ?!なにが始まるんだ?!」という恐怖と不安と緊張で、私の頭の中はもう既にパニックだった。

手持ち無沙汰な私は自分のズボンをギュッと握りしめているしかなかった。

 


映画のタイトルが映し出され、アナウンスが始まる。それが終わると、外国の街並みの様なものが写し出され、鐘の音が鳴る。(ハリーポッターか????!)

 

1つに集まる3つの足、ピラミッド型になりぞろぞろと歩くたくさんの足、1列になり何処かへと向かう白い足…ハンカチが落ちて誰かが拾う。

まだ足しか写っていないのにも関わらず、この短時間でキャラクターの個性が出ている…すごい…すごい…情報量にびっくりした。

 

そして私のパニックは加速する。

 


ねぇ、何が始まるの?!誰か教えて?!

辺りをキョロキョロしてしまった。が、みんなペンライトを光らせて画面を見ている。…ックソ!どうしたらいいんだ………ッ!?!助けて!

 

汽車が虹色の煙を吹きながら発車する。と同時にオーケストラのBGMが始まった。

 

「始まる!?何が?!?!怖い!!!期待?!緊張?!」…………でもどっちも大丈夫!と脳内の吉高由◯子が励ましてくれた。ありがとう由◯子!!!!!!!!!!!!

手汗がすごい。握ったズボンがびちょびちょになりそうだ。

 


そして始まった、美の顔面自己紹介。

美しい顔面がこちらに微笑みかけ、名前が映し出される。キャラの名前を呼ぶオタク達。

 

感動した。

「なにこれ?!なにこれ?!コンサートじゃん!?」

私が感動してる間にも美しい顔面が次々と出てくる。カミュ、なんでお前だけ名字がないんだ?!?!(すぐに覚えられた) 

 

眩しい!眩しい!なんだこれ!!!!

 

美の顔面オードブルじゃん…!!!!絶対に1人は好きな男が見つかるぞ………すごいぞ…………!!!!

全員の美の顔面自己紹介が終わるとすぐにヨコイチで整列し、おさらいしてくれた。(親切だな…ありがたい…)

 


恐怖と不安でいっぱいだったのに、OPを観ただけで期待でいっぱいになってしまった。(ちょろい)

そして映し出されるドーム全体の風景。揺れるペンライトの海。

 

(ドーム全部埋まってる、すごい倍率だったろうな…と脳内の冷静オタクが呟いた)

 


既にわたしのドキドキは最高潮になっていた。ドキドキで壊れるってそういうこと…?(違います)

 


そしてメインステージに画面が切り替わる。

 

うわあああああーーーー!!!!!!!ヤバイことが始まろうとしているーーーーーーーー!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

曲が始まった。

逆光の中から男が出てきて歌ってる。なんだこれ、なんだこれ、眩しすぎる。

誰か、サングラスをお持ちの方はいらっしゃいますか?誰か私にサングラスを貸してください。
王子様すぎるぞ…

 

10!Are you ready?
 9!Are you ready?

 


うわッッ…!!!!…………ウワッッ…!!!!

コルレスでカウントが盛り込まれてる、こんなの盛り上がるに決まってる。
私はこの人たちのこと何も知らないけど、一緒にカウントしたら人間誰だってちょっとテンションが盛り上がるようにできてるだろ?!(実際にあがった)製作陣、"""分かっている"""な?!

 


正直そこからはあんまり覚えていない。

 

アイドル達が高所から飛び降りて(しぬぞ?!)キラキラを振りまき、別のグループは剣で戦ってるし(危ない!)、また別のグループは宙からつられて回転している…(イケメン回転寿司?!)


そして何よりもこの人達、歌がうまいな。


うたのプリンスさまか!?(そうです)

 

MCを挟んだら別グルと組んだユニットが何組も出てきた。こんなのオタク大喜びじゃん…

豪快な特攻、大量の水を使った演出、大がかりなセット、空飛ぶボード、噴射する炎………

2次元だから脚色はされているものの、リアルだ、すごく。(製作陣、めちゃくちゃJのライブDVD観ただろうな…)

そこからまたMCを挟み、各グループが歌い、挨拶が終わり幕を閉じた。


…と思ったら、アンコール?!!!


こんなの、リアルすぎるょ…始まる前は不安でいっぱいだったけど、なんかすごいもの観たなあ……………

こうしてわたしの入国デビューは無事終わった。

 

しかしこの時、私はまだうたプリ沼に落ちていたわけではなかった。

漠然と、なんかすごいもの観たなあ…くらいだった。

その後、せっかく映画観たんだから!と、なんとなーく勧められるままにアニメを全話視聴して、プリンス達の各々のキャラクターを知り(あ、私はこの人が好きかもな♩)なんて思ったり。

なんとなーく勧められるままにシャニライをインストールして(こんな曲もあるんだなあ〜、というか歌がうまいな〜!うたのプリンスさまか?!(そうです))なんて思ったり。

そうしていると、もう1度、一通りキャラを把握した上で映画を観てみたら…どんな感じなんだろうか…という興味が出てきた(出てきてしまった)


そしてまたまた後輩ちゃんと映画を観に行った。

うん!やっぱりなんかスゴい!面白い!

以前よりもキャラやこの映画に至るまでの経緯が分かっている分、楽しむことができた。
曲やコルレスは把握し切れていなかったけど、ペンライトを振ってアイドルを応援するのは純粋に楽しかった。

 

異変が起き始めたのはこの頃からだった。


おかしい。


なにをしてても映画のワンシーンが頭をちらつく。毎日シャニライを開いて聖川真斗をニヨニヨしながら撫でている。気付いたら鼻歌でファンタジックプレリュードを口ずさんでいる自分がいる。

聖川さんに会いたい…ママに会いたい…(神宮寺レンさんのことを母親だと思っています)…蘭丸さん…綺羅………

もう1回…もう1回行きたい…


そして遂に欲に負けて私は1人で入国をしてしまった。

台風の日、ほとんど人がいない早朝の映画館で、最前列で入国した。

 

そこで何かが爆発した。


冒頭から、眩しいなんてものじゃない、目が潰れた。

美しい。好きだ。

 

 

この人達…うたのプリンスさまだ!!(そうです!)


魂の中心を、歌とパフォーマンスで真っ直ぐ貫かれているのに、幸福感で重力を伴わないこのふわふわとした感覚………………

 

ハッピーパルス、本当にあったんですね…

 


映画が終わってから私はすぐにアニメイトに行きキンブレを3本購入し、その日の夜も入国をしていた。

そこから4日間、早朝入国→勤務→退勤即入国を繰り返し、気づけば4日間で7回も帰国していた。(推しはいつも私に新しい経験をさせてくれるね…)胸がいっぱいでご飯を食べるのも忘れてしまっていた。

 

あれは合法的なシャブだ。観るタイプのレッドブルだ。翼を授けられた気分、なんてものじゃない。愛(くる)わされてしまった。

 


そしてわたしは今日も帰国する。

 

 

マジLOVEキングダム 、あれは最高の現場だ。

 

出会えてよかった、ありがとう。

 

 


2019.8.29